加賀市の令和5年6月定例会では、未来型商業エリアの開発や農業施策について多くの議論が交わされた。特に、加賀温泉駅周辺での商業エリアの整備が市民に大きな期待を寄せられていることが報告された。
林直史議員は、未来型商業エリアに関する事業者からの提案を紹介し、加賀温泉駅南側でのアウトレットモールを含む大規模商業ゾーンについて質問した。市としてこの開発に対する全面的な協力を表明し、市長の宮元陸氏も、開発が「人と暮らしの未来へのかけ橋となる」ことを期待していると回答した。
一方で、議員の中には、オンラインショッピングの台頭などから従来型のショッピングモールが衰退していると指摘し、単なる大型商業施設の建設ではなく、出入りの便利さや新たな体験を提供する商業エリアの必要性に言及した。
また、農業施策については、農地法改正後の農地取得の状況や、捕獲おり設置依頼の実績についても質疑が行われた。特に、イノシシや熊による農作物被害防止が大きな課題として浮上し、適切な対策が求められている。
指定ごみ袋の価格についても論じられ、市民から高いとの声が寄せられる中、他市との比較が行われ、見直しが必要であるとの意見が出た。