令和3年12月8日、加賀市の定例会において、主に「女性及び児童に対する暴力をなくす運動」について議論された。
南出貞子議員（自民かがやき）はこれまでの経緯や今後の取り組みを紹介し、質問に立った。"女性に対する暴力をなくす運動が11月に行われたが、相談件数やコロナ禍の影響を受けた問題について詳細を知りたい"と述べ、宮元陸市長が応じた。市長は、制度の充実と関係機関の体制強化による女性や子供への支援に努め、自身が導入した「女性活躍絆・つながりサポート事業」に力を入れていることを報告した。総務部長の柴田義徳氏は、過去数年度のDV相談件数の推移を示し、"相談件数は前年度の倍増だが、根本的な問題解決にはまだ距離がある"と説明した。
さらには、中学生学力向上特別学習事業についても言及があった。市内の中学校に属する生徒を対象に民間学習塾による放課後塾を設置予定である。これにより、低学年からしっかり学習する環境を準備するための教育長の施策が披露された。
また、ベンチャー企業等スタートアップ支援事業においては、昨年8月から開始された新たな事業として地元企業と連携し、産業振興に貢献を期待されている。
この流れの中で、議案の中で提案されたのは、加賀市の歴史的風致の維持向上計画に基づく事業進捗、新電力事業の進捗状況など、様々な市政に関する重要事項であった。特に、加賀ロボレーブ大会は市内外から多くの注目を集め、次世代にむけての人材育成にも繋がる重要な施策として位置づけられた。
加賀市としては、様々な制度づくりを行い、地域を活性化させるための取り組みを推進する考えを示した。この場において市長、教育長、各部門の部長はそれぞれの観点から市議会に向け自らの思いを伝え、連携した施策実施の理解と協力を求めていた。