令和2年2月21日、加賀市議会の臨時会が開かれ、市長提出の議案に関する重要な審議が行われた。
本会議では主に、山代温泉の廃業旅館の解体工事および片山津地区の新保育園建設に関する二つの契約案件について話し合われた。新保育園の建設は、地域の子育て支援の充実が求められる中、地元の親たちの要望が背景にあることが強調された。
市長の宮元陸氏は、議案第1号として提案された旧松籟荘の解体工事について、「契約金額は4億4,198万円で、日樽・誠和特定建設工事共同企業体と契約する」と述べた。この工事は、市民の安心・安全を確保するために必須となる。
また、議案第2号に関しては、片山津地区保育園の新築工事が提案された。契約金額は3億6,850万円で北浜・小中出特定建設工事共同企業体との契約となる。この新保育園は、子どもたちの育成環境を整備することを目的としており、地域の公立保育園再編基本計画にも関連する事案である。新後由紀子議員が「子どもたちの通園方法について、より住民本位で検討すべきではないか」と疑問を提起したのに対し、健康福祉部の堀川夏雄部長は、充実した保育環境を整えるために必要な計画であると回答した。
二つの案件に対する審議の後、総務経済委員会に付託された議案は、最終的に全会一致で原案可決されることが確認された。
さらに、急施案件として提案された議案第3号では、副市長の人事案件が議題に上り、深村富士雄氏に対する同意が求められた。議会は速やかにこの議案を採決し、全会一致で同意することに決した。これにより、比較的短期間での体制整備が必要であると強調された。
本日の臨時会は、今後の加賀市の発展に向けた重要な施策が承認されたことから、市の運営における一歩前進が期待される。