令和4年12月20日、鹿嶋市議会第4回定例会が開催され、多くの議案が審議された。
会議では予算の補正と条例の改正が主なテーマとなり、特に注目を集めたのは、議案第60号及び第62号に対する討論だった。
まず、議案第60号において、鹿嶋市議会議員及び鹿嶋市長の選挙運動用ポスターの公費負担についての改正が提案された。議長である篠塚 洋三氏は、「政治活動における透明性を高めるため、この改正は必要である」と述べた。
続いて、議案第62号では鹿嶋市特別職職員の給与に関する改正が議論され、川井 宏子議員は、「高齢者や困窮者が増加する中で、特別職の給与引き上げは市民の理解を得られないのではないか」と反対の立場を示した。
さらに、請願第5号「手話を言語として普及できる環境整備を求める意見書」が採択される運びとなり、委員長である樋口 富士男氏は「手話が言語として認識されることで、多様性のある社会を築く必要がある」と強調した。
一方、請願第6号の「インボイス制度の実施中止を求める意見書」に関しては、審議の結果、不採択となることが決定された。川井議員はこの制度に賛同し、地方の事業者が直面している課題に対し、さらなる調査と対策を要望した。
これらの議論は、鹿嶋市の今後の施策に大きな影響を及ぼすことが予想され、市民の声を反映する重要な場となった。この定例会では、議案のほとんどが全会一致で可決され、結果的に市長の田口 伸一氏も「市民との対話を通し行財政改革に取り組む」と述べ、今後の展望を示した。