令和3年7月19日、第101回加東市議会臨時会が開催された。
今回の会議では、報告案件と令和3年度一般会計補正予算案に関する審議が行われた。市長の安田正義氏は冒頭、梅雨明けを受けた挨拶をし、新型コロナウイルスの新規陽性者数の急増について懸念を示した。
市長は「7月に入ってからまん延防止措置が解除されたが、新規陽性者が増加している」とし、コロナ対策の重要性を強調した。特に、先週の新規陽性者は75.6人と倍増しており、今後の対応を議会に求めた。
議事は続き、まず署名議員の指名が行われ、次に会期の決定が確認された。会期は本日1日のみに設定され、全員一致で承認された。続いて、諸般の報告があり、一般会計補正予算案の説明に移った。
総務財政部長である服部紹吾氏は「子育て世帯生活支援特別給付金の対象世帯が増える見込みから、予算の補正が必要である」と述べ、報告した。対象世帯は当初180世帯から350世帯に増加し、支給額は2,052万8,000円増額される。
この計画においては、非課税世帯の増加を背景にした新たな支援が求められ、子育て世帯への支援が重視されていることが伺えた。議員からは、予算案に対する質疑が行われ、小紫泰良議員が「対象が増えることは見込んでいなかったのではないか」と指摘したが、健康福祉部長の大西祥隆氏は「因果関係を精査して、必要な補正を行う」と応じた。
また、都市インフラの安全性に関しても議論がなされ、特に公用車の運転に関する安全対策についての質問が取り上げられた。廣畑貞一議員は運転時の安全確認や、車両への機械的な安全装置の導入について問題提起を行い、高瀬徹技監や土肥彰浩市民協働部長がそれに応じる形で議論が続いた。
最終的に、補正予算案は全員賛成により承認された。このことが市民生活にどのように寄与するのか、今後の実施状況が注視される。
閉会にあたり、安田市長は新型コロナウイルスワクチンの接種状況を報告し、今後のワクチン接種が順調に進むことを望んだ。議会は全日程を終了し、円滑な議事進行に感謝の意を表して閉会した。