令和3年第8回稚内市議会定例会が開催され、様々な議題が議論された。
特に注目されたのは、稚内市政功労者への表彰に関する議案である。この日、工藤広市長は、議案第64号から第67号の4名に対する表彰の提案を行い、その理由を述べた。受賞者たちは地域の発展に寄与し続けてきた実績がある。
中陳憲一氏は水産業における功績が認められ、約13年の間に業界の指導育成に尽力してきた。工藤市長は、同氏の活動が水産加工業の振興に多大な貢献をしたと強調した。
今村幸一氏は地域の商工会議所での活動を評価され、特に中小企業支援に関して重要な役割を果たしてきた。市長は今村氏の地域経済振興への寄与を称賛した。
また、小坂輝雄氏は教育活動や首都圏との連携を通じて地域産業を支える活動が評価された。市長は、その取り組みが地域資源を活用した事業の発展につながっていると述べた。
西本美嗣氏は樺太の歴史の伝承に貢献し、記念碑の設立や資料の寄贈を行ったことが評価された。市長は、彼の取り組みが市民に文化的価値をもたらすと強調した。
日程第3では、請願第6号と第7号が議題に上がり、高レベル放射性廃棄物の最終処分場受け入れ拒否に関する意見書が採択された。この請願に対して市長は、地域の安全を最優先に考える姿勢を示した。
さらに、コロナ禍による農畜産物の消費拡大に関する請願も採択され、議員たちは農業への支援の重要性を訴えた。議長の岡本雄輔氏は、農業の振興が地域経済の復活に寄与するとの見解を示した。
最終的に、意見書案第6号から第9号も原案通り採択される運びとなった。議議長は、閉会を宣言し、出席議員の協力に感謝した。これにより、令和3年第8回稚内市議会定例会は終了した。