令和6年第3回稚内市議会定例会では、重要な市政に関する一般質問が行われた。
相内玲子議員は、避難所の環境整備に関する具体的な提案を述べ、特に高齢者に優しいトイレの確保が急務であると強調した。1月の能登半島地震を受けて、避難所のトイレ環境が改善される必要があるとし、トイレ運営に関する具体的な管理計画について質問した。工藤市長は、既存のトイレ確保の計画を示し、1万4,092個の使い捨てトイレの備蓄を目指していると答えた。
次に、相談支援窓口における難聴者の対応について、相内議員は軟骨伝導イヤホンの導入を提案したが、工藤市長は、現行の助聴器での対応が問題なく行われているとの見解を示した。また、子育て支援の充実もテーマとなり、相内議員はおむつ代の助成制度の導入を求めた。
議会では、特に減少傾向にある離職者との連携が強調され、多世代間での育児支援を提案されている。
地域公共交通については、地域住民の移動手段の確保が重要課題となり、国の方針に基づいたライドシェアの導入について意見が交わされ、地域間での連携を進めていく姿勢が確認された。中でも、久々に運行が再開を果たす旭川市との都市間バスの再開も検討の対象であり、市長は今後の市民の交通手段確保に全力で取り組む意向を示した。
議案特別委員会の開催に向けて、さらなる施策の検討が進められており、地域に根ざした公共交通の活性化が期待されている。議会が進める各種施策が、住民の生活向上につながることが求められている。