令和6年第3回稚内市議会が6月26日に開催され、議会の運営についてさまざまな議題が扱われた。
議案特別委員会からの報告や、請願に関する審議が行われる中で、特に重要な議題として、安藤秀明議員の提起した国民健康保険税条例の改正についての討論が焦点となった。
安藤秀明議員は、議案第54号の改正について反対の立場を強調した。
この改正は、後期高齢者支援金等課税限度額を引き上げるもので、負担増加につながると警告した。
具体的には、205世帯に対し、191世帯が約386万円の負担増となる見込みであり、市民の生活が厳しい中での増税には異議を唱えた。
「国保税があまりにも高過ぎる」との声もあり、安藤議員は市民の負担増に対する反対を明確にした。
議案の審議では、請願第1号から第4号および第6号から第7号が採択された。
これに対して、請願第5号に関する討論が続き、現行の健康保険証の存続を求める内容に関しては賛成多数で採択された。
この請願は、現行制度を維持すべきとの多くの市民の声を反映したものである。
また、日程第4では議員の派遣に関する決議も行われ、岡本雄輔議員が防衛省全国情報施設協議会総会に出席するために派遣されることが決定された。
最後に、志政会の千葉一幸議員の発言の取り消しを求める動議が可決され、議会の運営を円滑に行うため、必要な措置が講じられた。
その後、令和6年第3回稚内市議会は閉会した。