令和6年第2回稚内市議会は、重要な議題が多く取り扱われました。
議案特別委員会の審査結果がまず報告され、これに対して審議が進みました。特に、議案第14号の国民健康保険事業特別会計予算に関する討論では、議員の意見が交わされました。
日本共産党の佐藤由加里議員は、国民健康保険税の引き上げに反対意見を表明しました。
彼女は今回の改正により、4,023世帯中3,880世帯が約1,671万円の負担増となると指摘し、生活が困難になると訴えました。
関係者からの切実な声を強調し、負担増に対する対策を求める立場を示しました。「市民の負担が増える条例改正には反対」と強い意志を述べました。
続いて、議案第18号、後期高齢者医療予算についても討論がありました。こちらも負担増が懸念されています。
佐藤議員は、1人当たりの保険料が5,104円増加し、全体で約4,349万円の負担増となる状況を指摘しました。彼女は、物価高騰で実質収入が減少する中で、今後の負担増を避ける形で対応していくべきだと述べ、「市民の生活が厳しい」と危機感を示しました。
質疑や討論の後、議案は順次採決され、国民健康保険に関連する議案がすべて可決されました。また、一般会計補正予算に関する議案も可決され、雪対策としての委託費が追加されることが決まりました。これに対する賛成者は多数でした。
さらに、意見書案『刑事訴訟法の再審規定の改正を求める』は、全会一致で承認されました。議員の派遣についても決定し、岡本雄輔議員が沖縄県宮古島市へ派遣されることが決定されました。
最後に、鈴木茂行議長が「以上で今定例会に付議された議案は全て審議を終了した」と宣言し、会議は閉会しました。