令和2年第9回稚内市議会が11月30日、開かれた。
この会議では、令和2年度の各種補正予算案や条例改正案が審議された。市議会の出席議員は17名で、岡本雄輔議長が会議を進行した。
主要な議案として、一般会計補正予算及び特別会計補正予算が提出され、特に市職員の給与改定が争点となった。日本共産党の佐藤由加里議員は、手当の引き下げについて強く反対の立場を表明した。彼女は、「コロナ禍にあって、医療従事者や福祉サービスの現場で働く職員が精神的負担を抱え、大変な状況にある」と訴えた。
佐藤議員は、この改正により約1,500万円の影響額になるとし「市職員の生活を守ることが重要だ」と強調した。市が掲げる「市民に寄り添った対応」の継続を求め、「手当削減はモチベーションの低下につながる」と懸念を示した。
続けて、一般会計補正予算案から各特別会計の議案も上程された。これらは、全て過去の給与改定に伴う影響を受けているため、反対不可避と佐藤議員は述べた。一方、議案はその後、可決される見込みとなった。
最後に、議長は休会を宣告し、各種議案精査のため明日から6日間の休会を決定した。議会の進行は円滑に進み、散会となった。議会は再度、重要な議題に取り組むため、準備を重ねる必要がある。