令和4年第4回稚内市議会が開催され、多岐にわたる市政に関する質問が行われた。
市民クラブの中村公博氏は、公共施設の活用について質疑し、特に副港市場や石蔵の利活用に言及した。市長は、町の活性化に向けしっかりとしたイベントを企画する必要性を強調し、民間事業者との連携による地域の活性化を目指す意向を示した。
続いて、稚内市役所の職員採用についての質問もあり、減少する人口に対する職員の採用計画の重要性に触れた。中村氏は、業務の逼迫感を訴え、具体的な採用計画を求める発言をした。これに対し、市長は定員適正化計画の見直しについて進捗状況を説明し、改定に向けた取り組みが進行中であることを明らかにした。
一方で、困難な状況にあるヤングケアラーへの支援についての質問も行われた。相内玲子氏は、ヤングケアラーの実態と地域における支援の必要性を指摘した。市長は、関連法令に則った支援策を検討していく方針を示し、今後の取り組みを強化する意向を表明した。
さらに、相内氏は、山中保健所が行った調査に基づくマイナンバーカードの普及率や市内における出張申請窓口の状況にも言及した。市長は、本市の普及率が42.8%と道内平均を上回る数字であることを伝え、さらなる支援策の検討をしていることを語った。
今後の議会では、これらの質疑を反映させながら市民生活の向上を目指す姿勢が求められる。議会での議論を通じて、地域の課題解決に向けた具体的な施策が一層推進されることが期待される。