令和5年第5回稚内市議会が開会した。
市長の所信表明では、引き続き市政に取り組む決意が述べられ、五つのゼロ政策を掲げた。
これには、保育所の待機児童ゼロや特別養護老人ホームの待機者ゼロ、高校生までの医療費ゼロ、子育ての負担ゼロ、ゼロカーボンを目指す取り組みが含まれている。
工藤市長は、これまでの努力に基づいて更なる成果を上げるため、具体的な施策の推進を強調した。
また、地域の課題解決に向けては強い信念を持って取り組む姿勢を示した。
新型コロナ対策や国際情勢の影響による市民生活の不安を軽減するため、具体的な取組が必要であると述べた。
佐伯教育長による教育行政執行方針の演説も行われ、教育におけるウエルビーイングの重要性が訴えられた。
今後は、地域と協働して家庭教育を推進し、人材育成に注力することが示された。
「地域全体で子供を育てる意識を持ちたい」と佐伯教育長は述べた。
さらに、市長は一般行政報告において新しい施策の進捗状況を共有した。
令和4年度の観光入込客数は大幅に増加し、経済の回復に繋がっている。
その背景には、国や地域による旅行支援政策の効果があると分析されている。
議案の審議では、16件の予算補正案が承認され、学校給食費の助成金の拡充を含む内容が盛り込まれた。
この助成により、経済的に困難な世帯を支援し、子どもたちの健康を守る狙いがある。
一方、農業委員会の委員任命についても承認され、地域の農業の安定に向けた意義が強調された。
工事契約の締結も一括議題として議論され、まちづくりに向けた多くの工事が進行する見込みであることが伝えられた。
議会はこの決定を受け、引き続き市民生活の向上を目指した活動を進める方針を再確認し、地域の活性化に向けた取組が期待されている。