令和3年9月13日、稚内市議会は第8回定例会を開催した。
会議では、会期の決定や市長の一般行政報告が行われ、財政に関する報告が中心となった。
特に、市長の工藤広氏が述べた立地適正化計画の策定に関する報告は注目を集めた。
この計画は、人口減少を見越し、住居機能の集約などを目指すもので、持続可能な地域づくりを目指す内容であった。
工藤市長は、国の制度を受けて、稚内市の現状についても触れ、昭和50年のピーク時に比べて人口が減少していることを説明した。
最新の国勢調査によると、昨年の人口は33,584人、今後はさらに減少するとの見込みが示された。
このような状況を踏まえ、市長は生活しやすい環境づくりを進めている。
ラウンドテーブルでは、コロナ禍における地域の医療や防災対策についても言及された。
市長は、コロナ禍での防災訓練の実施を説明し、管理職を含む職員が参加した訓練の内容を詳細に報告した。
この訓練では、地震と津波を想定した避難所運営の手順確認を行った。
次に、令和3年度の補正予算案が話題に上った。
工藤市長は、一般会計の補正予算額が11億9,845万円であり、新型コロナウイルス感染症に伴う経費の減額が中心となったと述べた。
また、冬期間の除雪対策や観光振興に向けた取り組みについても言及した。
補正後の予算総額は487億5,212万6,000円となり、前年同期比で5.6%の減少となる見込みであると報告された。
加えて、議案の審議も行われ、議長の岡本雄輔氏が補正予算の可決についてお諮りし、異議なしと認められた。
最終的には、議会運営委員会の決定により、関連する決算審査特別委員会も設置される運びとなる。