令和3年第7回稚内市議会臨時会が8月10日、開催された。
会期中の主要な議題は、本田満議員への追悼演説と一般会計補正予算案の審議であった。
本議会では、会期を1日とすることが承認された。出席した議員は17名であり、その後、鈴木利行議員が本田満議員の追悼の言葉を述べた。
鈴木議員は、故人との出会いや、共に過ごした思い出を振り返り、数々の功績に敬意を表した。弔意を表すため、全員で黙祷が捧げられた。
会議は午後に再開され、次に上程されたのは令和3年度の一般会計補正予算案である。
市長の工藤広氏は、補正予算の概要を説明した。
新型コロナウイルスの影響について言及し、観光、スポーツ等に関する支援が求められている状況を踏まえた施策が強調された。
今回の補正予算は総額1億1,385万2,000円で構成されており、観光客誘致や花火大会の開催などが含まれるという。特に、東京2020オリンピックの余韻の中、来月にはパラリンピックが控えており、地域の期待が寄せられている。市長は、観光産業の振興が地域経済の活性化につながることを期待していると述べた。
しかしながら、議案第54号に対して反対の立場で発言したのは、日本共産党の中尾利一議員である。
彼は、補正予算が今のコロナ禍においては不適切であると主張し、観光誘致に対する資金配分が大きすぎると指摘した。
特にマイナスの影響が懸念される中で、生活基盤を守る支援が求められている時期に、観光促進の施策を盛り込むことの危険性を強調した。最終的には、令和3年度の一般会計補正予算案は賛成多数で可決された。最後に、岡本雄輔議長が会議を閉じる宣言を行い、議案がすべての審議を終えたことを報告した。