令和5年第4回稚内市議会臨時会が開催された。
会議では、稚内市の一般会計補正予算など重要なアジェンダが審議された。特に注目されたのは、低所得の子育て世帯への給付金に関する報告である。
工藤広市長は、令和5年度の補正予算において「児童1人あたり5万円の給付を追加し、新型コロナウイルスワクチン接種の経費も考慮した」と述べた。また、補正予算の総額は253億7411万8000円と報告された。
さらに、稚内市税条例の改正についても説明が行われた。佐伯達也企画総務部長は、地方税法の変更に伴い、マンションに対する固定資産税の減額措置が新設されることを強調した。
また、稚内市保健福祉センター条例に関しても、高師伸恵生活福祉部長から報告があり、がん検診の支援事業が継続されることが確認された。
さらに重要な選任案件として、川野忠司副市長と村里憲生監査委員の再任が可決された。工藤市長が両氏の適任性を強く訴える場面も見られた。
新しく教育長に任命された佐伯達也氏は、「全ての子どもたちが夢と希望を抱く教育を推進する」と誓った。退任した表純一氏は、「教育は重要な国家の課題であり、温かく見守ってほしい」と訴えた。
この臨時会では、いずれの報告も異議なく承認され、質疑応答もなくスムーズに進行した。議長の鈴木茂行氏は、「これをもちまして全ての審議を終了します」と述べて閉会を宣言した。