令和3年第10回稚内市議会の定例会が12月9日に開かれ、市立病院の環境整備など重要な議題が審議された。
市立病院については、受付や精算において混雑が指摘され、患者への影響が懸念されている。
具体的には、自動受付機の確認機能が不足し、患者が混雑する時間帯に集中するため、スムーズな処理が求められる。
そこで、病院事務局長の手塚光行氏は、受付改善のための対策を検討していることを強調した。
看護師のハラスメント対策についても言及され、職場環境の改善が進められている。
市立稚内病院では、職場におけるハラスメントを防ぐための指針が策定され、相談窓口も整備されている。
しかし、効果的な研修や周知徹底が不足しているとの指摘もあり、改善が求められる。
また、守秘義務に関連する指導についても触れられ、個人情報の管理強化が課題とされる。病院では研修を実施し、法令遵守に力を入れているが、実際の運用状況に対する疑問も投げかけられている。
稚内市における灯油価格高騰への対策も重要なトピックとして取り上げられ、特に低所得者層への支援策の強化が求められている。
市長は国の給付金だけではなく、市独自の支援策を考慮していると述べた。
子育て世帯に対する支援事業も進展が期待される中、具体的な支給方法や対象に関する意見が交わされた。
市では、国の指針に従いながらも、可能な限り迅速に支援を行う方針であるとし、児童手当の仕組みを活用して年内支給を目指すとしている。
就学援助制度も見直される中で、卒業アルバム代やオンライン学習通信費の追加については引き続き検討されることになった。
全体的に、稚内市の行政が抱える課題とそれに対する取り組みについて、多様な意見が示され、今後の進展が期待される会議となった。