令和6年第3回稚内市議会(定例会)が開催された。議事は開会前に案内された通り進行され、会期は6月26日までの17日間と決定される。
続いて市長の一般行政報告が行われ、特にサハリン事務所の移転についての説明がありました。工藤広市長は、サハリン事務所が新型コロナウイルスの影響により一時的に運営が困難だったことを振り返り、北海道センターの一部を使用することにした経緯を説明しました。これにより、日本の組織が一カ所に集まることの重要性を強調しました。
また、令和5年度の観光客数が49万1,300人であることを報告し、対前年同月比で109.5%の増加となったことを明らかにしました。市民や観光関連業界の努力が功を奏した結果とし、特に道外客の増加を喜ぶ声が強調されました。
医療体制についても言及があり、稚内市立病院の医師数が41人にまで増加したことを報告しました。新たに泌尿器科の常勤医師が配置され、地域医療に寄与する体制が整ったことを報告しました。工藤市長は地域医療体制のさらに充実を目指すと述べました。
議案中、令和6年度一般会計補正予算(第2号)が提案され、児童手当法改正に伴う経費が含まれていることが説明されました。これにより、さらなる市民支援の強化を図る考えを示しました。
加えて、税条例の一部改正や保健福祉センター条例の改正も行うことが報告され、地方税法改正に基づいて地域の実情に合わせた施策が強調されました。市は今後も市民生活向上に向けて努力を続けるとの姿勢を明らかにしました。
最後に、諮問において人権擁護委員候補者の推薦が行われ、両者ともにその実績が称賛され、満場一致での同意が見込まれる状況であることが示されました。議会は次の会期に向けて準備を進めていくことが期待されます。