稚内市議会は令和4年第5回定例会を開催し、市長の一般行政報告が行われた。
工藤広市長は、5つの主要項目について報告を行い、特に友好都市である鹿児島県枕崎市との交流事業について注目を集めた。
友好締結から10年を迎え、その記念事業が展開されている。6月には、枕崎市の市民訪問団が稚内を訪れた様子が紹介され、両市の絆がさらに深まった。
新型コロナウイルスの影響は依然として続き、7月から8月にかけては感染者数が急増。市は感染防止のため啓発活動を行い、約80%のワクチン接種率を記録している。今後も感染状況に応じた対策を講じるとしている。
また、稚内港の利用状況にも触れ、クルーズ船の寄港が1回にとどまっていることが懸念された。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、外国船籍の寄港が難しくなったことも影響している。市長は、クルーズ船の誘致に努める意向を強調した。
さらに、今年7月には導水管更新事業が完了し、既存のインフラの耐震性向上が報告された。稚内総合文化センターの改修も完了し、施設利用の利便性向上に努めていると述べた。
今定例会では、令和4年度一般会計補正予算(第6号)の審議も行われる予定で、コロナ禍における経済活性化に向けた施策に期待が寄せられている。
新設される教育委員会の職員の任命も行われ、市の教育力向上に寄与することが期待されている。
会議は今後、休会期間に入るが、この定例会が市民にとってより良い未来への一歩となることが期待されている。