令和3年第5回稚内市議会が6月23日に開催され、様々な議題が取り上げられた。
冒頭、議長の岡本雄輔氏は、出席議員17名で会議を成立させたことを宣布。
本議会では特に新庁舎建設計画に関する意見が多く寄せられた。
千葉一幸議員が新庁舎の建設予定地の選定基準について指摘し、特に防災面の優先度が重要である旨を述べた。
彼は、「郵便局横の建設予定地は土砂災害警戒区域であり、国のガイドラインにも反する」と強調した。
市長の工藤広氏は、新庁舎建設に必要な手順を守る考えの下、適切な機能の実現のために努力していると述べたが、千葉議員は市民意見を反映させる必要性を訴え続けた。
また、吉田大輔議員は酪農業の発展をテーマにし、今後の稚内市の方針についても言及した。
特に、農業の経営方式について、家族型経営と法人型経営のバランスを問う内容が多く、その結果、地域社会の保存と活性化必要性を強調した。
さらに新型コロナウイルスワクチン接種に関して、多くの議員がその進捗状況について尋ねた。
横澤輝樹副議長や相内玲子議員が支援金や施策の必要性を提案しており、市民の生活や福祉向上に向けた施策の充実を求める声が高まっている。
これに対し、生活福祉部長は、特に高齢者福祉の充実について、感謝の意を表しながらも、今後の運営に慎重である必要性も認識している様子を示した。また、市立病院などの医療機関との連携強化も提案された。
「ケアラー指標を整備し、特に支援が必要な地域への地域貢献が求められている」といった意見が集まり、医療従事者とボランティアの設立についても議論された。
終盤、農政課からの報告があり、酪農業における支援策が議論される中、「座間味村からの学びに見習い、来年度以降の対策を強化すべきである」とされ、市長の要望も示された。