稚内市議会は、10月1日に令和2年第7回の定例会を開催した。
会議では市長の特別発言が行われ、稚内副港市場に関する進捗が報告された。工藤広市長は、補正予算及び条例の議決後に市場を三つのエリアに分けて運営を進める方針を示し、温泉棟は所有者の株式会社ビサイズが新たな事業者を探すことを明かした。市場棟は民間のノウハウを活かしながら運営されることが期待されており、営業再開のスケジュールも明らかにされ、10月2日からの公募を経て、来年初めの営業再開を見込んでいる。
続いて議案第94号から第97号の稚内市政功労者の表彰が提案された。これによる表彰は、地域への貢献が顕著な者に与えられる。西岡信吾氏は行政相談委員として活動し、住民福祉や行政運営に貢献したことが評価されている。山下優氏は47年間教育界で尽力し、スポーツ振興にも寄与。安藤重治氏は地域振興に努め、長谷川陽子氏は公正な選挙管理に関与した。議員全員の賛同により、全ての議案が承認され表彰される運びとなった。
さらに、意見書案第9号と第10号が審議され、林業・木材産業の成長産業化および国土強靱化に向けた道路整備に関する要望が原案通り採択された。この結果、稚内市は地域経済の活性化へ向けた施策を進める姿勢を示した。
最後に、全ての議案が審議を終え、定例会が閉会された。議長の岡本雄輔氏が休会の日に開催された特別会議への理解と協力を求め、閉会を宣言した。今後においても、稚内市は経済・社会の発展に向けた努力を続けることが期待されている。