令和4年第2回稚内市議会が開催され、重要な議題が次々と取り上げられた。
市政に関する代表質問では、佐藤由加里議員が義務教育学校に対する考え方を質した。
義務教育学校の導入については、教育長の表純一氏が、「義務教育学校ありきではない」と強調し、適切な議論を経て決定されるべきだとの見解を示した。
佐藤議員は、義務教育学校の考え方に関し、その在り方について広範な議論を求めると述べ、教育関係者や保護者の意見聴取を強調した。市としては、現在進行中の稚内中学校の改築に合わせ、義務教育学校を視野に入れて検討を進めている。
また、学童保育所についても重点的に議論が行われ、特に東学童保育所の現状と課題が取り上げられた。佐藤議員は、現況の運営状況では入所希望者への対応が不十分であるとし、学童保育所のWi-Fi環境の整備に早急に取り組むべきだと訴えた。教育長は、国の新たな施策に基づき、学童保育への支援を行う考えを示し、施設の利用環境の改善に向けての意見を受け入れる姿勢を見せた。
新型コロナウイルスワクチン接種に関しても、議論が活発に行われた。5歳から11歳の子どもに対して、ワクチン接種が今月から開始されることが決定したが、市民の判断に基づく取り組みが必要とされ、情報提供に努める姿勢が確認された。また、これに伴い、適切な情報の周知を行うことが求められ、保護者の不安を払拭する重要性が強調された。
さらに、市内の医療体制についても適切な議論が行われ、入院病床を一時休止することとなった市立こまどり病院の今後に関する懸念がメディアで広がっていることに対し、市は地域医療の維持と強化を約束する答弁を行った。看護師不足の解消に向けた具体的な策として、専門職材の確保に向けた取り組みを進める必要があるとの認識を示し、地域における医療体制の重要性を改めて支持した。
このように、市政の重要問題に関する意見交換が行われ、今後の課題について真剣な態度が示された。