令和4年第6回稚内市議会臨時会が開催された。
今回の臨時会では、令和4年度稚内市一般会計補正予算の審議が中心となり、早急な対応が求められる物価高騰への対策が意識されている。
本会議に出席した工藤広市長は、「ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響により物価高騰が長期化することが予想される」と述べ、市民生活への影響を軽減するための取り組みを強調した。
一般会計補正予算案では、物価高騰の影響を受ける住民税非課税世帯や子育て世帯、さらに介護施設や障がい者施設などに対する支援が盛り込まれている。
特に、総務費に関して4億8,076万3,000円の追加が行われる。これは、子育て世帯や非課税世帯に対する給付金の支給や、福祉サービスの安定提供を確保するための支援金に充てられるという。
また、歳入には国庫支出金4億1,302万6,000円の追加が含まれ、歳出と同額のないものがないよう均衡を図っている。
議長の岡本雄輔氏は、本案について審査を行うために、議員を構成する議案特別委員会を設置し、議長を除く16名の議員が委員として参加することを決定した。
委員長には田端かがり氏が選任され、議案特別委員会が開催されることとなった。
議論が進む中、本臨時会の日程には報告第37号が追加されるなど、円滑な会議運営が図られた。
委員会での審査報告に対する質疑や討論は行われず、採決に入る形となり、原案の通り可決された。
最後に、閉会の挨拶を行う副議長の横澤輝樹氏が議会の運営に対する感謝の意を表し、第6回臨時会は円満に終了した。