令和2年第7回稚内市議会の会合が行われ、新庁舎建設や地域共生の課題が議論された。特に新庁舎の建設計画は、市民生活との密接な関係を考慮し、多くの質問と意見が寄せられた。
藤谷良幸議員は、新庁舎建設の重要性について強調し、現庁舎の老朽化を指摘した。新庁舎は、市民の利便性だけでなく、防災機能を果たすべきであり、その場所の選定に当たっては慎重な検討が必要だと述べた。 工藤市長も、中央地区を選定した理由として、交通の利便性や都市機能の集約を挙げ、災害時の対応を考慮した上で選びました。
また、藤谷議員は、地域共生社会の重要性も指摘した。新型コロナウイルスの影響で、社会の隔たりが生じている中、市としてどのように支援を進めていくのかが問われた。藤谷議員は、ワクチンの普及後も地域での支え合いの仕組みを維持する必要があるとし、地域福祉計画の見直しの重要性も力説した。
その後、合葬墓の設置についても言及され、稚内市でも高齢化を見据えて、利用者のニーズに応じた供養の形を考える必要があるとの意見が交わされた。この件に関しては、今後市として方針を示す必要がある。
市長は、新庁舎建設の進め方や地域共生社会を実現するための施策について、市民との意見交換を重要視し、今後も積極的に進めていく意向を示した。全体として、参加した議員の意見や質問に対し、市としての考えを改めて整理し、市民の期待に応え続ける体制を整えたいという姿勢が見受けられた。
稚内市は、新型コロナウイルスとの共存を考えつつ、地域の福祉を向上させる施策や新庁舎建設を進め、持続可能な街づくりを目指していく方針を打ち出した。今後の進展が注目される。