令和4年11月24日、根室市議会が緊急議会を開催しました。議題には給与改正や予算に関する提案が含まれ、議員たちが活発に意見を交わしました。
初めに、総務部長の織田敏史氏が議案第82号を説明しました。職員の給与に関する条例の改正が提案され、人事院の給与勧告を踏まえた内容です。具体的には、行政職の初任給が3,000円引き上げられ、月の勤勉手当支給月数が4.40月に増加します。この改定により、公務員の給与が民間に即したものとなることが期待されます。
続いて、本田俊治議員の質問がありました。彼は医療職の給与表が見当たらないことを指摘し、病院内部での管理規定に頼らず、条例化して外部に透明性を持たせるべきではないかと述べました。これに対して、病院事務長の加美山勝政氏は、地域の医療職給のオープン化を検討していくと応じました。
次に、議案第83号が議題に上り、議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正が説明されました。この改正は、国家公務員の報酬改定に伴い必要な対応とされています。本案は異議なく可決されました。
さらに、財政課長の伊東英輔氏が提案した議案第84号、令和4年度一般会計補正予算も同様に審議され、人事院勧告に基づく職員給与費の増加が含まれ、4680万円の補正が承認されました。教育委員会からの北斗小学校の外壁補修工事、医療職手当の増加が関心を集め、詳細が質疑の対象となりました。
この後も、市民福祉部長の齋藤博士氏より国民健康保険特別会計補正予算、介護保険特別会計補正予算、後期高齢者医療特別会計補正予算のそれぞれが説明され、いずれも人事院勧告に基づく職員人件費の増額が主な内容となっています。
次々と議案は進み、港湾課長や建設水道部長によって提出された各種補正予算も異議なしで可決。最後には、病院事務長による病院事業会計補正予算が提案され、こちらも問題なく通過しました。
一連の議案がすべて可決された後、議会は本会議を終了し、議長の田塚不二男氏は散会を宣言しました。今回の議会は給与面の改善と合理的な予算執行が確認される重要な場となりました。