令和4年根室市議会6月定例月議会が、6月15日に開催された。この議会では市民の要望や嘆願に基づく一般質問が行われ、特に根室商工会議所創陽クラブの明治公園未来プロジェクトが注目されている。市内の根室商工会議所青年部創陽クラブからの提言書には、明治公園の整備構想が盛り込まれており、その中で赤れんがサイロのライトアップを中心にした施策が扱われている。このライトアップは、根室の子供たちに本物のトナカイを見せるクリスマスイベントでも行われ、多くの市民を魅了している。提言書にはウオーキングコースやオートキャンプ場の整備が含まれており、市長は若者たちの熱意を誇りに感じており、提言を実現させるための協力を表明した。
次いで、根室市老人クラブ連合会からの嘆願書についての質問も行われた。市老連からは光洋町の老人福祉センター建て替えに関する切実な要望が提出されており、市長はその実現に向けての検討を約束した。最近の利用者数の減少や高齢者支援への課題を考慮し、老人福祉センターの機能の見直しが求められている。
また、別当賀夢原館についても質問があり、教育長は同施設の利用状況の低調を認め、再活用について地域住民と意見交換を行う意向を示した。防災対策に関する質問では、自主防災組織の結成率が約67.9%に達しているが、一部地元では活動が活発でない地域もあることが指摘された。市長は、災害弱者への支援を強化し、家具の転倒防止措置や家庭の安全チェックなども検討していく考えを示した。