令和2年7月17日に開催された根室市議会の緊急議会では、様々な重要議題が協議された。
特に、GIGAスクール構想に関連する児童用iPad681台の取得についての議案が注目されている。
教育部長の園田達弥氏は、このiPadの取得が教育環境の向上に貢献すると強調した。入札を経て道東電子サービス株式会社に3,063万7,200円で落札されたことが報告された。これにより、年内には生徒一人一台のiPad配備が可能となる見込みである。
また、令和2年度根室市一般会計補正予算についての議題もあった。財政課長の伊東英輔氏は、国の第2次補正予算に基づく追加施策として、独り親世帯への特別給付金給付事業の追加があることを説明した。今回の補正予算の総額は245億7,390万8,000円に達し、経済活動の支援や感染症対策に多くの経費を要することが明らかになった。
さらに、観光客等誘致促進支援事業についても議論が展開された。市の観光費が充実する中、観光協会が実施主体となり、宿泊客に配布する商品券の施行を目指している。事業の進行に関して観光費が3,164万円で設定され、これにより観光客の消費を促進する狙いである。
議会では、今後の新型コロナウイルスの影響や、治安の改善が見込まれる中で、観光事業の進め方についても議論された。市民の健康と経済活動のバランスを重視した施策が求められていることは、議会全体での共通の認識といえる。