令和5年12月13日に行われた根室市議会の定例月議会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に町内会に関する一般質問では、地域活性化のための取り組みが強調された。
13番の冨川歩議員は町内会の現状と課題について質問した。冨川議員は、町内会への加入率が52.2%に低下していること、また会館の維持が難しくなっている実情を指摘した。
市長の石垣雅敏氏はこれに対し、町内会は地域福祉の中心と位置付け、参加促進や活動支援に努める考えを示した。また、町内会館の解体費用に対する補助制度の導入を検討していると強調し、地域住民の支え合う地域社会を実現するための施策に注力する方針を述べた。
続いて行われた質疑応答では、橋本竜一議員が根室市の水道事業に関する今後の課題を提起した。水道料金が引き上げられる中、補助金の継続が求められた。市長は、水道事業の安定継続には料金改定が不可欠との見解を示しつつ、来年度の補助金の継続を明言した。
医療的ケア児への支援についても議論が行われた。橋本議員は、地域内でのサービス向上のため、整備提案が必要であると指摘。市は新たな支援策を模索し、要望書に基づき施策に反映させる予定であると答えた。
最後に、子どもたちの視力低下の現状についても質疑があり、今後の視力健康への取り組みを強化する必要性が論じられた。波岸克泰教育長は、視力検査の頻度を上げ、早期発見を促進する方針を示した。
このように、会議を通じて地域の福祉や教育、そして水道事業といった重要な施策について、多角的な議論が展開され、具体的な施策が求められていることが浮き彫りにされた。