令和3年10月8日、根室市議会では、赤潮被害に関する議論が行われた。
市長の石垣雅敏氏は、赤潮による漁業被害の実情を報告した。9月20日以降、北海道沿岸での赤潮が懸念され、根室市でも影響が確認されたとの報告があった。
市内の漁業者に対する影響は甚大で、既に約6,000個のウニの死骸が打ち寄せていることが明らかになった。これは、北海道の中央水産試験場による分析結果とも一致している。石垣市長はこの状況を受けて、北海道と自民党道連に対し、緊急要望活動を行ったことを強調した。
また、要望事項には、「赤潮災害の原因究明」と「持続可能な漁業経営への支援」が含まれている。鈴木知事は、被害状況の監視や情報共有を強化する考えを示し、支援制度の拡充が必要であると述べた。
次に、教育長の任命に関する議案が上程された。現教育長の寺脇文康氏の任期満了に際し、石垣市長は後任に波岸克泰氏の任命を提案した。波岸氏は豊富な経験から、適任とされている。
議会は、波岸氏の任命に全会一致で同意し、今後の教育行政に期待が寄せられる。また、議案の審査においても、議案第81号と82号など、数件が全会一致で可決された。特に、予算関連の議案は慎重に審査され、原案通りの決定がなされた。
この日程では、根室市の教育委員に関する議案や固定資産評価審査委員会委員の選任など、数多くの議案が検討された。議会全体の運営が円滑に進行し、問題なく会議を終えた。
今後の会議は10月25日に行われ、午後3時からの開会が告知された。根室市の議会運営が、地域の課題解決に寄与していることが再確認される会議であった。