令和4年2月15日、根室市議会は緊急議会を開催し、議案第2号の令和3年度一般会計補正予算を審議した。
今回の補正予算は新型コロナウイルス感染症対策に関連しており、いくつかの補正内容が盛り込まれている。まず、歳入歳出ともに7,108万円の追加が計上されたことが述べられた。歳入歳出の合計は457億9,797万9,000円に達し、この財源には基金繰入金が活用される見込みである。財政課長の伊東英輔氏が補正予算について詳細を説明した。
特に注目を集めたのは、生活必需品を支援するための社会福祉費228万円、医療機関などへの抗原検査キット配布のための衛生費1,880万円、除雪対策のために土木費4,000万円が含まれている点である。市民福祉部長の齋藤博氏は、オミクロン株による感染拡大の影響で117件の要望が寄せられ、合計で358件の生活物資支援が予定されていることを報告した。
また、抗原検査キットについても配布体制が整備され、これまでに5,225個を配布するなど、感染防止対策が充実していることが強調された。システムが導入されており、可能な限り速やかな対応が行われているとのことである。市民からの要望に対し、支援物資の内容が吟味され、持参する食品や衛生材が取り揃えられている。
議長の田塚不二男氏の指示により議事が進行し、本案は全員一致で可決された。その際、本田俊治氏は新型コロナ対策の重要性を強調し、引き続き市民の安全安心の確保に努めるよう要請した。新型コロナウイルスという難局において、市は迅速に対応する姿勢を示していることが明らかになった。