2020年2月19日、根室市議会の緊急議会が開かれた。
今回の議会では、特別支援学校分校・分教室の誘致について議論され、議案第2号の一般会計補正予算も審議された。
まず、石垣雅敏市長が特別支援学校誘致について行政報告を行った。特別支援を必要とする児童の増加に対応するため、誘致活動を続けていると述べた。
石垣市長は「近年、全国的に特別支援を必要とする児童が増加している」と強調した。根室市内には特別支援学校がないため、教育の機会が限られている現状について説明した。市民の強い願いを受け、2月14日には知事や道教育委員会に要望を行った。
鈴木知事や土井学校教育監からは、今後の協議を進める意思が表明された。市長は引き続き特別支援学校の設置を求める考えを示し、「地域での一貫支援を進める覚悟がある」と話した。
議事に入ると、伊東英輔財政課長が令和元年度一般会計補正予算について説明した。この補正は、除雪対策経費の増額が主な目的であり、2,500万円を追加する内容となっている。
伊東財政課長は、「今回の補正額は2,500万円となり、予算総額が269億1,164万2,000円になる」と述べた。議案は審議の結果、異議なく可決された。
最後に、議長である本田俊治氏は、全ての議事が終わったことを報告し、議会は散会した。出席議員は17名であり、議事の運営が円滑に進められたことが確認された。
これらの議題を通じて、根室市の教育環境の改善に向けた動きが進んでいることが浮かび上がった。特に特別支援学校の誘致は、市民からの強い要望に応えた重要なステップと捉えられている。