令和6年6月18日に根室市議会が開催され、様々な重要なアジェンダが議論された。特に人手不足の問題が深刻であり、職員の新規採用が進められているが、依然として36名の欠員が残っているという。
市長の石垣雅敏氏は、一般事務職や技術職においてそれぞれの部署においてどのように影響が出ているかを強く認識している。その一方で、会計年度任用職員制度を活用し、早急な人員確保を図っているものの、その人数は依然として不足していることが課題である。このように、職員の過重労働が懸念され、時間外労働も前年比で約1.6倍に増加している。
さらに、ヒグマの出没に関する議論も交わされた。昨年は市街地での目撃が増加しており、市民の安全が脅かされていることが指摘された。このため、市では市民向けにヒグマ出没時の対応や情報発信を強化している。特に訓練を実施し、関係機関との連携についても強化が進められている。
認知症基本法に関しては、地域社会において認知症の方々との共生を目指すことが確認された。市は今後も進めていくが、地域の人々がそれぞれの立場で関わりを持ち、理解を深めることが必要であるとの意見が出ている。市民参加型の取り組みが大切であり、今後はそれが具体化されることが期待されている。
福祉灯油券についても議論され、物価高騰の影響を受けている市民への支援が必要であるとの意見が一致した。そのため、対象者の拡大や制度の充実についても再検討の声が上がった。特に、限られた budgetの中で実施するためのアイデアが求められている。
訪問入浴事業に関しても、依然として休止している状況である。代替手段が模索されているものの、利用者のニーズに応えきれていない現状が伝えられている。市民に負担をかけることなく、必要なサービスが再開されることが急務である。
新たな学校づくりに関しては、北斗小学校・柏陵中学校の統合が進められ、教育委員会は地域社会との連携を強化し、教育内容の充実を図っている。通学の安全についても配慮しつつ施設の整備が進められることが期待される。
このように、令和6年6月議会では多岐にわたる重要な問題が取り上げられ、今後の市政運営において市民の声が反映されることが重要であることが強調された。