令和4年2月28日、根室市議会が定例月議会を開会し、市政方針や新型コロナウイルス対策などが議論された。議会は23日間の会期で進められ、今回の議題には新型コロナウイルス感染症への対応が重要なテーマとして取り上げられた。
石垣雅敏市長は、ワクチン接種の促進を今年度の最優先課題とし、65歳以上の高齢者への接種を前倒しで行っていることを報告した。数回にわたるワクチン接種により、市民の感染不安を解消し、早期収束を目指す考えを示した。
新年度予算の審議では、感染症対策として、総額2億3,000万円をかけた支援策が紹介され、プレミアム付商品券の発行を通じて経済活動の再開を促進することが確認された。また、教育環境の充実、保健医療福祉の強化も重点施策の一環として話し合われた。
北方領土対策についても言及があり、根室市民の復帰願望を強調し、地域の特性を生かして支援体制を強化する意向が示された。さらに、農業や水産業の振興について、地方創生の観点からの具体的な施策が提案され、持続可能な地域経済の実現に向けた期待が寄せられた。
この他、工藤勝代副議長からの運営方針に基づいた議事進行や、過去の議会運営を踏まえた提案も受け、よりスムーズな行政運営が求められる中、議員たちは市民の負託に応えるべく議論を重ねた。