令和3年1月28日に日高町議会が開催され、いくつかの重要案件が審議された。
特に注目されたのは、日高町課設置条例の一部改正を含む議案第1号だ。これは子育て福祉課、健康増進課、保険年金課を再編し、子育て健康課と高齢者福祉課へと組織を改編することを意図している。行政改革推進室長の水上博志氏は、「業務の効率化を図るため、組織全体の見直しが必要と考え改正を提案した」と述べた。新設される課は、各分野におけるより強力な支援体制を目指している。
次に、議案第2号において、日高町立特別養護老人ホームの日高高寿園及び関連施設の指定管理者の選定についても了承された。この施設は、長らく日高町社会福祉協議会が管理し、今回の提案によって指定されることとなった。地域住民課長の田中正俊氏は、指定管理者の選定過程が厳格な指名に基づいていることを説明し、今後も専門的な運営を期待する旨を強調した。
補正予算を含む議案第4号も重要な議題であり、主に新型コロナウイルス感染症対策経費として約1900万円の追加が提案された。企画財政課長の戸川貴教氏は、「今回の補正はワクチン接種の準備やその他の感染症対策に充てるもので、今後の公衆衛生に寄与するだろう」と述べた。また、具体的な支出の内訳として国庫補助金の457万円の増額が挙げられた。
最後に、審議の結果、日高町議会の出席議員全員が議案に賛成し、全ての議案が原案通り可決された。本議会は次回に向けて休会期間に入るが、各課は新たな業務体制の実施に向けた準備を進める。日高町は今後、強化された支援体制を通じて町民の福祉向上に努める意向を示している。