令和3年11月12日に開催された日高町議会では、令和2年度の予算決算が承認された。
主要な議題には、一般会計や各種特別会計の歳入歳出決算認定が含まれており、特に国民健康保険事業や後期高齢者医療事業についても詳しい説明があった。
決算に関連する重要な問題として、とねっこの湯に関する771万円の適正評価が議論された。以前から続く入浴割引券の不明瞭な管理が原因で、税務課は具体的な課税データを挙げて問題点を指摘し、関係者間での意見の相違が生じている。
さらに、一般会計に関連する不納欠損金の問題も議論された。税務課長は、国税の不納欠損に対して相続人を追跡した経緯を説明し、適切な調査が必要であると述べたものの、課税後の措置が取られていないことに不安を募らせている議員もいた。多くの世帯が医療費の負担を抱えており、特に保険料の均等割に対する軽減措置の廃止や引き上げも議論され、町民の意見を集約する必要性が指摘された。
また、財政健全化に向けた取り組みが重要視され、議会は行政に対して徹底した資金管理を求めた。一方で、制度変更が続く中で、町は調整交付金などを通じて財政基盤を安定させる努力を続けている。
これらの結果、令和2年度の各計算の認定が進められ、特に介護保険に関する財政的な整備が求められていることが再確認された。議会は町の財政状況に対する危機感を持ちながら、今後も議論を重ねていく方針である。