日高町議会の令和3年9月会議が9月8日に開かれた。この日の会議では、議事日程に従い、議会の運営や行政報告に関する重要事項が取り上げられた。
特に、町長の大鷹千秋氏が新型コロナウイルス感染症対策について詳細に報告した。接種券の発送状況については、12歳から18歳、及び30歳以上に対しては既に発送済みであり、19歳から29歳の対象者には9月中旬を予定していると述べた。また、9月7日現在の接種状況として、12歳以上の対象者に対する速報値では、1回目の接種者が8060人(76.3%)、2回目の接種者が6846人(64.8%)と報告した。このようなデータを基に、町は今後も接種を安全かつ迅速に進めていく方針を強調した。
また、日高町は「学校法人日本女子大学」と連携し、教育や地域振興に関する基本協定を締結した。この協定により、今後は相互の資源を活用した事業検討が進むことが期待されている。教育長の武田啓嗣氏も別途報告し、町内中学校の選手が全道大会で活躍したことを伝え、地域のスポーツ振興についても意義ある活動であると評価した。
その後、一般質問が行われ、町民の関心が高いマイナンバーカードの交付状況や高齢者向けの支援策が討論された。「マイナンバーカードの交付率は道内平均よりも低い」との指摘に対し、町は今後の広報活動などで交付率向上に努める旨を答弁した。
さらに、今後の町の防災対策についても質問があり、防災基本計画の中に女性や子供の視点を盛り込むことや、具体的な避難計画についての見直しが提案された。特に、災害発生時の避難所運用において、性暴力やDVの防止に配慮した対策の強化が必要との意見が寄せられた。