令和2年5月26日、日高町議会は第1号本会議を開会した。議事は、会議録署名議員の指名から始まり、行政報告が行われた。
行政報告では、大鷹千秋町長が新型コロナウイルス感染症の現状について説明した。現在、日高町での感染者は確認されていないが、各公共施設は休館中で、町主催の行事も中止されている。教育活動では、小中学校での分散登校が実施されるなか、放課後児童クラブや保育所は通常通り開所している。町民へのマスク配布事業も行われ、健全な社会環境の維持が求められている。
議案も数多く上程され、国民健康保険条例の改正や、国民健康保険税の減免条例の制定が議論された。多くの議案は新型コロナウイルスの影響を受けた財政支援策である。特に新型コロナウイルス感染症による影響を受けた家庭や事業者への支援が強調された。この中で、町民へ配布される乳製品の消費拡大事業や、地域商品券発行事業に関する意見交換も行われた。特に乳製品については、日高乳業製品に限定された配布方法が計画されている。
また、議員の期末手当の特例に関する条例の提案もあり、他町との違いなどの質疑も見受けられた。特に、与党と野党の意見が対立する中で、地元経済への影響を考慮した適切な施策の執行が必要であるとの声が上がった。
最後に、町全体の感染症対策を強化するために、議員からの特例に関する意見書が可決され、経済の回復に向けた積極的な取り組みが求められた。議会は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、町民の生活を支えるための具体的な対策を講じる必要があると改めて確認した。