令和3年3月16日、日高町議会が開催され、令和3年度の一般会計および特別会計予算が審議された。本会議では、今後の町の財政運営に関わる重要な議案が可決され、特に医療、教育及び福祉施策の充実が強調された。
一般会計予算については、先行き不透明な経済状況の中で、必要なサービス向上を目指す姿勢が示された。特に、国民健康保険や後期高齢者医療については財源の安定確保が求められた。特別会計の移行に関連して、国庫負担金の取り扱いや、各種補助金の減少が予算計上に影響を及ぼすとの見通しが立てられた。国民健康保険事業特別会計においては、滞納問題が指摘され、加入者に対する支援の重要性が再確認された。
また、議会では高齢者医療に関する負担増加が懸念され、新たな軽減策の必要性が指摘された。市の後援が求められる中、特定健診の受診率向上についても取り組みが必要との意見が寄せられ、世帯支援の有効性が示唆された。
この日はさらに、介護保険事業に関する議案が扱われ、休止されている通所デイケア事業の再開の指摘があり、職員の確保と訓練が重要視された。議会の中で意見が交わされる中で、議員の中からは町営の医療体制の見直しが示唆され、統合の可能性についても議論された。
また、農業の振興に向けた新たな取り組みが求められ、壱岐市などの成功事例を引き合いに出し、町としての方向性が問われた。議会ではさらに、冬季の観光地としての魅力向上のため水田活用型の縦のつながりを大切にしたいとの要望も出た。
最後に、議会は今後とも町民の福祉向上に寄与することを誓い、日高町の発展に向けた議論が続いていくことを期待して閉会となった。