令和2年10月20日、日高町議会が開催され、重要議案が多数審議された。特にJR日高線のバス転換問題や、新型コロナウイルスに関連した補正予算の策定が主な焦点となった。
まず、町長の大鷹千秋氏が「JR日高線は令和3年4月1日に鉄道事業が廃止され、バスへ転換する。」と述べ、バス運行の維持に向けた合意書が10月23日に締結されると報告した。この転換に際しては、JR北海道から25億円が支出され、ここには鉄道利用者への補償も含まれている。これに対し、真壁悦夫議員が「具体的な課題は何か」と質したところ、企画財政課長の戸川貴教氏は、「各町での協議を行っているが、詳細は未確定である。」と答えた。
次に新型コロナ関連の問題が取り上げられた。日高町の高寿園では運営資金の不足が生じたとして、1,400万円の補助が必要とされ、町側はその理由に対し、感染防止の観点から短期入所が受け入れ中止となった影響を挙げた。これに関連し、高橋克徳議員から「コロナ関連の国や道の補助についてはどうか」との質問があり、課長は「特別な補助はない状況であり、全体的な支援について各町で検討中である。」と答弁した。特に介護や地域包括支援センターの運営に対する支援について議会からの関心が高かった。
さらに、令和2年度日高町一般会計補正予算が提出され、新型コロナウイルスに伴う指定管理委託運営資金、災害復旧事業などが盛り込まれていることも明らかとなった。こちらでは732万円が追加され、関連する議案がすべて可決された。特に医療機関では感染防止のための備品購入が進められており、関連する支出も多く見られる。
最後に、同意第1号から第4号までの表彰についても審議され、町の表彰条例に基づく了承が得られた。特に、三輪茂氏の特別功労表彰が特筆され、議会全体から祝福の声が上がった。
このように、日高町議会では具体的な地域問題に対する議論がなされ、町民の理解を得るための重要な会議となった。今後も地域との連携を図りつつ、様々な問題解決に向けて邁進することが期待される。