令和2年6月11日に開かれた日高町議会において、様々な議案が審議された。
特に注目されたのは、人権擁護委員候補者の推薦と、ホッカイドウ競馬振興株式会社の経営状況に関する報告であった。
人権擁護委員候補者の推薦に関しては、本庁担当副町長の深根英範氏が推薦候補として廣瀬芳子氏と鈴木伸子氏の2名を提案した。
両氏は高い人望と見識を持ち、適任者として推薦された。
この案については質疑が行われ、特に異議は出ず、原案通り推薦される運びとなった。
また、ホッカイドウ競馬振興株式会社の経営報告では、令和元年度の決算が報告された。
発表によると、発売額は前年実績を上回り、競馬場施設の維持管理も計画的に行われているという。
しかし、新型コロナウイルス蔓延による影響もあり、当面の間無観客競馬の実施が決定された。
経済観光課長の森谷朋香氏は、この状況の改善を模索していると強調し、地域経済への影響も懸念された。
介護保険関連の議案も多く取り上げられた。
井上義生氏が提案した日高町介護保険条例の改正案では、低所得者への保険料軽減を目的としている。
この議案も質疑なく可決され、地域の福祉向上に向けた前向きな一歩と受け止められている。
さらに、日高町水道及び富川国民健康保険診療所に関する補正予算も承認された。
これにより、診療体制の強化や水道供給体制の整備が進むことが期待されている。
最後に、林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書が可決された。
これは地域資源の活用や雇用の確保を目指したものであり、参加した全ての議員から支持を得た。
議会は今後も地域の発展に寄与するための施策を進めていく意向を示している。
町長の大鷹千秋氏は、今後の議会においても予算案の見直しや地域の実情に併せた施策の推進が求められると語った。