日高町の令和3年9月会議では、重要な議題が数多く取り上げられた。
まず、教育分野における要保護及び準要保護児童生徒就学援助費についての議論が行われた。現在の制度において、生徒会費とPTA会費が支給対象となっているが、クラブ活動費や卒業アルバム代の支給は行われていない。町ではこのような拡大について検討を進めるべきとの意見が強調された。特に、コロナ禍で困窮する世帯が多い中で、利用促進を図るためには、他の自治体の取り組みを参考にして進めることが重要であるとされた。さらに、町長は防災士資格取得のための補助の可能性を示唆し、今後の施策に期待が寄せられた。
次に、廃タイヤボイラー燃料に関する取り扱いが議題となり、振興局からの指摘を受けて、日高町が適切に取り扱うための改善策を講じている状況が報告された。廃棄物処理法に違反していたことが指摘され、今後は適切な管理を進めていく方針が示された。廃タイヤの運搬費用や処理の都度変わる費用に関する質疑も行われ、明確な価格設定が求められた。
また、門別中央パークゴルフ場の運営状況が話題となり、シーズン券の販売数や収入に関するデータが示された。顧客への領収書発行方法の見直しが求められ、今後の運営改善が期待されている。特に、券の取り扱いや納入方法についての透明性が強く求められるとともに、他の施設との連携、監査体制の強化も提案された。
この会議では、教育、環境、地域振興に関する切実な問題が多方面にわたり議論され、今後の町の方針に対して舵取りが求められる重要な場となった。日高町が市民の声に耳を傾け、適切な施策を立案することが期待されている。