令和2年9月10日、日高町議会が開かれ、様々な議題が議論された。
最初の議題は一般質問で、5名の議員が取り上げたテーマについて質疑を行った。特に小園暁子氏は、教育問題に焦点を当てた質問をしており、幼児教育や義務教育、さらには地域高校の存続について議論した。教育委員会管理課長の本間一樹氏は、教育現場における新指導要領の導入やプログラミング教育の進捗状況について詳細に報告した。
次に表彰についての報告があり、日高町の地域貢献を顕彰する善行表彰が行われた。今回の受賞者は、地域の教育振興に寄与した株式会社武田組の加藤義昭氏で、8月11日に表彰された。
続いて議会では令和元年度の日高町健全化判断比率の報告が行われた。総務課長の戸川貴教氏は、実質赤字比率や将来負担比率などに関する数値を示し、町の財政の健全性について言及した。特に実質公債費比率が10.7%であることが示され、公共事業の執行が求められる現状を浮き彫りにした。
また、水道事業や国民健康保険病院事業の資金不足比率についても報告されたが、いずれの事業も資金不足はないとのことだった。このことは、町の財政運営の安定性を示すものと解釈される。
最後に、議員からは今後の交通体系、特にJR日高本線の廃線問題についての意見や、富川市街地の活性化基本構想の再考が求められた。これに対しても、町がハブポイントとしての富川を強調し、理念を具体に示す必要性が指摘された。
今後、町は新たな交通体系や市街地活性化に向けて、より具体的な方策を打ち出していくことが期待される。