令和3年10月25日、北海道日高町議会は定例会を開き、さまざまな議案を審議した。
この日の議題には、表彰に関する同意案や、工事請負契約の変更、一般会計補正予算等が含まれる。
まず、同意第1号から第3号までの表彰については、副町長の深根英範氏が説明を行い、善行表彰として3名の個人及び1団体を推薦した。具体的には、80歳の笹盛茂男氏と73歳の遠藤忠雄氏、さらに読み聞かせの会「絵本のとびら」の野澤みゆき氏が対象となる。深根副町長は、「地域社会における安全活動への貢献が評価された」と強調した。
質疑において、互野利夫議員が読み聞かせ活動の対象地域について質問し、教育委員会教育長の武田啓嗣氏は、「活動は門別地区の学校や児童館で行っている」と述べた。さらに、工藤守弘議員も善行表彰の団体についての意義を議論し、地域における教育支援の重要性が浮き彫りとなった。
次に、工事請負契約の一部変更に関する議案が上程された。柴田哲君管財建築課長は、表町団地の新築工事において工期を30日延長する必要性を説明した。竣工予定日が12月15日に変更される理由は、ウッドショックによる資材搬入の遅れや設計変更による作業量増加が挙げられている。議員からは「追加的なコストが発生する可能性に懸念」という声が上がり、最終的な契約金額の精査が求められた。
また、一般会計補正予算に関する議案では、2398万円の増額が提案され、新型コロナウイルス関連事情に沿った支援事業が計上された。戸川貴教企画財政課長は、「この補正は地域の事業者支援が目的である」と説明し、予算が無事に通過した際には、今後の円滑な運営が期待されている。
いずれの議caseも議員から積極的な質問が飛び交い、活発な議論が展開される重要な場面となった。議会はその後、全ての議案を承認し、次回から12月の定例会までの休会に入ることが決定された。