令和3年日高町議会が開催され、主に合葬墓の設置状況と日高町老人福祉センターの入浴利用についての議論が行われた。
まず、合葬墓についての進展が確認された。住民課長は、富川高台墓地内にある納骨堂がアイヌ協会によって年に一度供養祭を実施されていると説明したが、合葬墓としての一般的な利用はできないとの見解を示した。また、納骨堂の管理は町の工作物として考えられており、利用状況や今後の展望については利用者のニーズに基づく調査が必要だとの意見が述べられた。
次に、老人福祉センターの入浴に関する質疑があった。事務所側は、現状として月曜日と金曜日に運営しており、令和3年1月の入浴者数が延べ79名であったと報告。料金は無償で運営され、高齢者の憩いの場として重要な役割を果たしていると強調した。また、運営が続く中での修繕費用や利用者数の動向についても今後検討していく必要がある。特に、ボイラー等の設備更新が大きな課題であるとのこと。
さらに、人口ないし移住による外国人の増加についても触れられた。住民課長によれば、令和2年4月末時点の外国人総数は291人で、その内訳はインドが139人、フィリピンが79人、中国が9人とのことであった。日本語を話す能力については、多くの外国人が英語やヒンディー語を使っており、窓口ではその両方が対応されていると伝えられた。公共サービスは今後、外国人住民に合わせた情報提供や手続きの改善が求められるとの認識が示された。
このように、議会では合葬墓の利用状況や高齢者福祉センターの役割、外国人住民の状況についての検討を通じて、地域の多様性と更なる市民サービスの向上を目指す方針が確認された。