令和3年11月10日に開催された令和3年日高町議会11月会議では、各種議案の審議がなされ、その中でも特に令和2年度の決算認定に関する討論が注目を集めた。
議長の西尾英俊氏が開会を宣言した後、まずは会議録署名議員の指名が行われ、小園暁子氏と白石典昭氏が指名された。その後日高山脈国立公園の指定を求める陳情が総務・民生常任委員会へ付託された。
令和2年度一般会計の決算認定においては、歳入129億4,736万3,000円、歳出126億2,940万7,000円という結果が報告され、監査委員からも意見書が提出された。副町長の深根英範氏は、決算内容を詳細に説明し、全体の財政状況に対する認識を示した。質疑を通じて議員たちは、歳出における具体的な内訳に対する関心を示し、特に教育や福祉事業への配分について意見が交わされた。
特に、介護保険事業等に関連する認定第3号から第6号までの質疑も活発であり、地域の高齢者福祉、医療事業の財政支援についても議論が進められた。最も重点を置かれた部分には、新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済対策が含まれており、地域おこし協力隊の活動もその一環として捉えられている。最終的に採決が行われ、各決算は承認された。
この日の議会は、今後の日高町における行政運営や財政配分に対する重要な決定がなされた場となった。町の南部地域における財政基盤強化、住民サービスの向上が今後も求められる中、議員たちの責任ある対応が期待される。