令和4年の2月17日、日高町議会が開かれた。議長である西尾英俊氏が開会の挨拶を行い、出席議員全15名が参加していることを確認した。議事は、主に行政報告と二つの議案の審議が行われた。
まず、町長の大鷹千秋氏が報告した内容として、日高町内に所在する介護老人保健施設門別愛生苑で新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認された件が挙げられた。14日には入所者に発熱が見られたため、抗原検査を実施したところ陽性が確認された。その後、保健所が関与して疫学調査が行われ、感染者との関連がある入所者12名に対するPCR検査の結果は全て陰性であった。また、15日には職員1名の感染が確認されたものの、残る全員及び入所者34名のPCR検査も陰性であったと伝えた。引き続き、陽性者は保健所の指導のもとで療養を行っている。
さらに、教育委員会教育長の武田啓嗣氏による報告でも、新型コロナウイルスに関連し、日高中学校と富川小学校がそれぞれ臨時休業を余儀なくされたことが説明された。特に日高中学校では、感染者が確認され、8日間の休校を経て再開したが、その後新たな陽性者は見られないとのこと。また、全国大会での生徒の健闘も報告され、町民への期待を述べた。
議案に関しては、日高町長等の給料の特例に関する条例の提案が行われた。この条例では、町長、大鷹氏をはじめとする特別職の給与を10%削減する内容である。これはパークゴルフ場のシーズン券違約金を巡る不適切管理に対する責任の表れとして、特別職が果たすべき責任が強調されている。過去に処分を受けた職員からの自主返納もあったが、町民に与えた影響を考慮して処分が下されたとされた。
最後に、議案第2号として令和3年度一般会計補正予算の提案も行われ、除雪業務や介護関連経費の増額が説明された。冬の大雪の影響で発生した追加の支出に対して、議会の承認を仰いだ。議案はいずれも可決され、議会は散会に至った。