令和3年第1回庄原市議会定例会が3月9日に開催された。
本会議では、庄原市森林体験交流施設設置及び管理条例や介護保険条例の改正など、重要な議案が審議された。
主に「庄原市森林体験交流施設設置及び管理条例」が話題となった。担当の林高正委員長は、この条例が地域林業の活性化を促進するものであると説明。会場では、施設の無料利用が市外からの利用者を増やす懸念が指摘された。林委員長は、体験プログラムは有料考慮をし、公共使用は目的外利用に該当すると発言した。
また、吉方明美委員長による介護保険条例の改正が可決された。改正内容は、基金の取り崩しに基づく保険料の負担軽減を目指すもので、議会では今後の介護保険制度の方向性について議論が展開された。必要な情報の提供が求められる中、賛成全員での可決となった。
さらに、庄原市国民健康保険税条例の改正についても審議。この改正により保険料が下がることが期待されている。しかし、県の試算により今後の状況変化については注意が必要との意見が出た。吉方委員長は、他市の状況を踏まえた上での意見表明を行った。
続いて、議案第86号から第101号までの補正予算案も一括審議された。これには新型コロナウイルス対応予算が含まれる。特に、予算の減額と補助金の整理が続き、経済対策としての取り組みが示された。中原博明財政課長は、歳入歳出予算が大きく変更されていることを説明し、国の経済対策に基づく新たな事業が追加されていると述べた。
最終的に、審議された議案はすべて可決された。これにより、庄原市の福祉や地域活性化への取り組みが一層進展すると期待される。次回の本会議は3月12日10時から再開される予定である。