令和4年第2回庄原市議会臨時会が、4月25日に開催された。
議題は主に、議案第90号である令和4年度庄原市一般会計補正予算に関するものであった。
市長の木山耕三氏からの提案により、補正予算は728万円を追加し、総額312億5,486万5,000円の歳入歳出予算とするものである。
この予算の基礎には、木質バイオマス利活用プラント整備事業に関する住民訴訟の控訴に伴う弁護士費用が含まれている。
質疑では、宇江田豊彦議員から、補助金返還に関する過去の経緯について厳しい質問があり、特に不正な補助金請求とそれに伴う市民の負担が問題視された。
宇江田議員は、「このプラント事業において2,150万円の返金がなされている。」と指摘したが、問題は市がすべての損害を被っているという実情にあった。
その他にも議員たちから発言が相次ぎ、特に福山権二議員は「前市長の責任についても言及するべきだ。」と主張した。一方、賛成派の赤木忠徳議員は、「市民のための補正予算であり、新たに議会での議論まで必要とする案件ではない。」と意見を述べ、賛成の立場を明確にした。
結局、議案第90号は賛成多数により可決され、今後の控訴手続きに進む。
そこで行われる市長の対応が、今後の市民にどのような影響を与えるのか、議会からの監視が求められる。