令和元年第5回庄原市議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。その中でも特に注目を集めたのは、庄原市の施策「庄原いちばんづくり」に関する検証である。
この施策は、人口減少問題への対応を目的として、地域産業の活性化や子育て環境の整備に力を入れるものであり、本市の最重要課題として市民の声にも強く影響を受けている。
現在、庄原市では人口減少が進行中であり、特に若者層の流出が顕著となっている。人口が減る中で生じる教育機関の統廃合や地域交通の不便さが、若者たちの定住意欲に影響を及ぼすという観点からも、この施策は更に重要になってきた。
例えば、庄原いちばんづくりでは、特に人口維持を重要視しており、婚活支援を始めとするソフト面の施策に加え、住宅購入の支援や保育所の充実を図る計画が進行中である。しかし、これらの施策が即座に効果を表すものではなく、時間を要することも忘れてはならない。
また、交通のアクセスが悪化することで、地域住民の日常生活にも影響が出ることが懸念されている。路線バスや生活タクシーの利用者数は減少傾向にあり、特に高齢者など交通弱者の移動手段が確保され難くなっている実態が報告されている。
議会では、今後の 庄原いちばんづくりに向けては、まずは市民との意見交換を重ね、なるべく多くの市民がこの施策に対して理解を深め、参加することが必要であると強調されていた。市長は、このアンケートの重要性を認識し、次の施策に活かしていく意向を示している。