令和4年第1回庄原市議会定例会が開催され、市政において重視されている人口減少対策や移住促進策が議題に上がった。特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた現在、地方移住のニーズが高まっているとの指摘がなされ、市長はこの流れを踏まえて「庄原での生活」の魅力を発信する必要があると述べた。
また、庄原市としては、デジタル化の推進に向けた取り組みが進められており、特に「庄原ファンクラブ」が設立されることとなった。このファンクラブは、地域の魅力を知ってもらうことを目的とし、参加者が庄原を訪れる機会を増やす活動を行う。これにより、移住希望者との交流が期待されている。
子育て環境に関しても言及があり、庄原市では出産祝い金の支給や乳幼児医療費助成の拡充など、安心して子育てできる支援策が進められている。これら施策の一環として保育所の受け入れ体制の整備が求められ、特に地域の保育所に対する入所希望者が増加する中、対応が急務となっている。市長は、状況に応じた柔軟な施策の推進を強調し、住みやすい市づくりに注力する方針を示した。
人口減少問題に対する本市の取り組みは、今後とも重要な課題とされ、特に各種施策の連携が鍵となってくる。移住促進や地域支援においてもオール庄原としての取り組みが継続される中、地域住民との結びつきや市外からの理解と参加が不可欠であるとされている。デジタル化や地域活性化施策を通じて、庄原市が持続可能な発展を目指して進んでいる様子が伺えた。