令和5年第1回庄原市議会定例会が、3月22日に開催され、市民生活に影響する重要な議案が次々と可決された。
本会議では、まず令和4年度庄原市一般会計補正予算(第11号)が上程され、議論の末、全会一致で可決された。この予算には、新型コロナウイルスの影響を受けた市民支援策の一環や、地域振興策が盛り込まれている。五島 誠議員は「地域振興に向けた具体的な施策が反映されたことを評価する」と述べ、他の議員も賛同の意を示した。
また、令和4年度庄原市国民健康保険特別会計補正予算についても賛成多数で可決された。この補正予算には、健康保険税の改正が含まれており、谷口 隆明議員は「改正が適切に運用されることを期待している」と発言した。
新型コロナウイルス感染症に関連した経済対策も焦点となり、教育民生常任委員会の林 高正委員が「都市と農村部の格差を縮小させるために、支援策が必要だ」などと意見を上げた。この議論を受け、市では感染症の影響を受けた事業者への支援が求められている。
次に、副市長の選任にかかわる議案も可決された。木山 耕三市長から「副市長は矢吹 有司氏を再任したい」との説明がなされ、議員らは異論なく賛成した。この再任により、市政がさらに安定することが期待されている。
議会の最終議題として、庄原市国民健康保険税条例の一部改正や、庄原市議会個人情報保護条例案が提出され、これらもいずれも可決された。特に個人情報保護条例の制定については、堀井 秀昭議員が「議会の情報管理がセキュアに行われることが重要」と強調し、全議員が同様の認識を持っていることが示された。
令和5年度に向けた庄原市の施策が、着々と進められている様子が見受けられる。本議会によって通過した議案は、地域振興や市民福祉の向上へとつながることが期待され、市民からは注目が集まっている。